可愛い女の子の作り方
「んで。どーゆーことか説明しやがれ。」

あたしは、親父を椅子に座らせて問いただした。

「うん…それがね。沙季ちゃん?沙季ちゃん、
中3の大事な時期に大きな喧嘩をしちゃって、引き受けてくれる高校がなかったの。で、可哀想だから、僕の男子校に入れてあげることにしたの。
でも、男子校なんていったら、嫌がるでしょ?」

「…そんなの当たり前じゃない。」

「だから、女子校って嘘ついたの。」

はぁ…!?嘘にも限度ってモンがあるでしょ?!

そっか、これは夢だ。
もう一回寝よう…。

あたしは、ゆっくり目を閉じた。
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