ありさの愛の姿
ありさの日々
 ありさは25歳普通のOLである。だが普通の人生を送るつもりはない。素晴らしい恋愛をして自分の納得の行く結婚をする夢があるのだ。
「愛の無い結婚だけはしたくない」
 幼い頃からこう思っていた。
だが、現実は厳しい。
ありさは十六歳で初体験を済ませそれなりの男性体験はあったが、
「とろけるような恋愛をした事がない」
 これがありさの弱点だった。大学を出て会社員をしていたらあっという間に二十五歳になっていた。
 
 ありさは恋愛に積極的である。だが、
「恋愛恐怖症」
 この一面も併せ持っていた。無理もない。
「中学、高校と彼氏を友人にさらわれた過去がある」
 大いなる心の痛手を受けたのだ。
イージーラブには強い。だが本当の身を焦がすような愛には恐怖が襲って来るのである。
「今に本当の恋愛をする」
 毎年元日にこう誓いを立てるのだが、
「まだ自分で納得できる恋愛をしたことはない」
 これがありさの現実だ。
「来年こそは本当の恋愛をする。イージーラブよさようなら」
 ありさはこう心に誓った。
だが、大晦日軽いおにいちゃんに誘われてラブラブに入った。
「ああいい、ああいい、ああいい」
 ありさはその場のイージラブに酔っていた。
本当の愛がありさに訪れるかどうか大いなる疑問である。
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