その腕で抱きしめて






俺は駅についてまわりを見渡す。


だけど、人が多すぎて見えない。



(ついた)


って凛子にメールを入れると
少しして目に入った女4人。


……まじかよ。



そこには、母さん 凛子
小学2年の凛夏
23歳の姉ちゃん 凛だった。



そして
「やっほー、誠哉」


って凛子が入って来る。

母さんは助手席に座り
「今日からお世話になります」


って笑う。


「意味分かんないんだけど」


「家出よ、家出!何日間かお世話になるから」


母さんは笑顔で言うけど
こっちは笑顔になんてなれない。



一応、車を走らせて家へ行く。


車からおりるなり、
「誠哉、男なら運びなさいよ」


って姉ちゃんに荷物を持たされ
部屋まで持って行く。




片付けもしてない部屋…


そして彩名の服や勉強道具が
散らかってる。



「百合さんと別れたんじゃなかったけ?」


姉ちゃんは服を見るなり言う。



俺は無視した。




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