好きになってごめん
あたしも深々と頭を下げる。


よく考えたら本当に最低だ。


あたしのためを思って言ってくれてるのに。


なのに意地張って、自分のの好きな人も素直に言えなくて、相手に酷いこと言って。


こんなにもあたしのことを考えてる人のことを信じることができなくて………。


あたし、すごく最低な人間だ。


「………私、友達のままでもいい?」


彼女がそう聞いてきた。


「……当たり前じゃん!


話したいこと、いっぱいあるんだから!!」


あたしは彼女にそう言うと、満面の笑みで微笑んだ。


………仲直りできて、よかった。


そう思うと、あたしの心はスッキリしていた。










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