好きになってごめん
中学3年生。


この時期はみんな受験シーズンで、勉強の話や高校の話ばかりしていた。


アイツとは、登下校のときぐらいしか話すことがなくなっていた。


『お前、高校どこ行くの?』


『××高校行こうと思ってるけど。家から近いし』


『マジで?俺もそこなんだけど』


………そりゃあね。
あたし、わざわざアンタと同じ高校行きたくて調べたんだから。


高校同じじゃないと登下校出来なくなるし、接点もなくなっちゃうもん。


『お互い、合格できるといいな!』


そう言ってニコッと笑ったアイツ。


久々に見たせいか、ドキッて胸がときめいた。


声だって低くなってるし、顔立ちだって大人びた感じになったのに、笑顔が小学校のときのままで。


それがすごい嬉しかった。


その後、あたしたちは無事に××高校に合格。


クラスも同じで、また一緒にいることができたんだ。










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