君とこんぺいとう
嫉妬
私のマンションの前に来ても、隼人は手を離さなかった。

「隼人?どうしたの?」

私は不思議に思って隼人を見上げた。

「もう少し一緒にいたい」

隼人の真剣な瞳にぶつかって私はとまどった。
そんな隼人を見たのは初めてだった。

「ダメかな…?」

少しかすれた隼人の声に
私は首を振った。

「ダメじゃない。私も一緒にいたいから」




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