君とこんぺいとう
断れない頼み
茜さんが病院から久しぶりに外出を認められ、隼人の家に来ることになった。

私は彼女のために料理を作って、隼人の家で待っていた。

「萠、ただいま」

隼人の声がして、私は玄関まで迎えに出た。

隼人の横には入院生活のせいか、少し痩せて元気のない茜さんが立っていた。

「茜さん、お久しぶりです」

「萠さん、今日はありがとうございます」

茜さんはぺこりと頭を下げた。

「ううん、気にしないで。さ、上がって」

茜さんは弱々しく微笑んでうなずいた。


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