空Ⅱ
第3章

いち





大人しく大阪に帰った羽雲に対して…




「なんでお前、まだここにいてるわけ?」



ソファに座り、お茶を飲みながらくつろいでる金髪をみる。



「ひどっ!」




うるさい金髪野郎はなぜか空牙の倉庫に居座り続けている。






「元はと言えば、希沙がこっちに呼んだんやで⁈」


「うん。だから、ありがとうって晩飯ご馳走しただろーが」


「あれは夢のようやった…」







また目がキラキラと輝き始めた海里を見て、ため息をついた。






羽雲との話し合いが終わったあの日。



私は人使いが少し荒かったかなーと反省して、お母さんと晩御飯を作って海里にご馳走してあげようとした。




そしたら、なぜか真矢ちゃんと悠暉くんともちろん悠真も混ざることに。




そして、結局。




坂本家と中沢家の夕食会に海里が混ざる形になったんだけど…。










< 203 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop