雨とバンビ。




「あ、当たり前でしょ! 昨日告白されたのに」



「なあんだ。まあ、楽しんで来てね」



からかうように言う美華を少し睨む。



「あはは。睨まないでよ」



今日の私は機嫌が良いので心が広い。



「行ってくるから」



「うん」



「美華も頑張って」



「うん!」



そして私は、走り出した。


バンビの待つあの場所へ。



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