屋上で


「千春、大丈夫?
あの女は何なの?」




どうやら何かを感じ取ったのか、口調からして亜美は岡野さんを好きではないみたいだ。




「昔いじめられたメンバーの1人だよ」




「さぁ、そろそろバスケの試合が始まるよ。
しっかり応援しようじゃないか」




渚が気にしていないというような体で話を逸らしてくれた。





「……そうね」




亜美も納得はいかないと思いながらも、渚に返事をし、2人はこれ以上何も聞いてこなかった。



亜美、渚ありがとう。
私は心の中で二人に深く感謝した。






そうして春ヶ崎高校vs水島高校
の試合が始まった。
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