屋上で

冷静を取り戻した私はとても恥ずかしいことをしたことに気がついた。




｢――…ねぇ、鈴木、何で岡野さんが私をいじめた張本人だって分かったの？｣




｢やっぱりそうか。
そんなのお前の様子を見りゃ分かるよ。
顔に出さないように努力してるのがバレバレだ｣



そうだったんだ…
じゃあ岡野さんにもきっと…




｢よく、見てくれてるんだね、ありがとう｣




でも、もう過ぎた事だ。




｢俺は冷時の親友だぜ？｣



｢はははっ｣




思わず笑ってしまった。


あれ？鈴木はなぜか驚いた顔をしていた。