屋上で


頭、額、目、鼻、耳…



もう私は冷時のものになっていた。


まだ冷時の勢いは止まらない。首にさしかかった時、




「いたいっ!」




「千春は、俺のものだから。…その証」




「……証…?」




冷時は私の服に手をかける。
1つずつボタンを冷時が外していく。


私は冷時の熱に侵され、抵抗する力もない。



また唇にキスされた。







私はそこで意識を失ってしまった――…
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