屋上で
「次はどこ行きたい?」
「チヂミ!」
――また食うのか?
買ってやると美味しそうに全部たいらげていた。
「美味しかった!本当にありがとう!」
―――ここまで笑顔で言われたら、悪い気はしない。
「ところでさ、鈴木がモテるのって本当なんだね」
は?
またコイツはいきなり何を…
「だってさっきから周りにいる女子たちが私に一斉に鋭い視線をぶつけてくるし…」
―――そういうことか。
くそっ!面倒くさい。
だから女はうぜーんだ。
「波里、人の少ない所行くぞ」
「ぅえ!?鈴木!?
どこ行くの!?」
――俺は無理やり波里の腕を引っ張り、屋上まで連れて行った。