《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
7月7日は確か平日。



「仕事は?」


「定時で切り上げて帰るつもりだ」


「…いいですよ」


胸の鼓動が加速していく。
私の胸は初めてのデートにときめいていた。



場所は『東京オアシス』都心に新しく出来た複合型商業施設。

捺さんの選んだ場所は七夕にちなんで、プラネタリウム。


二人で星を観るなんて、ロマンチック。


「…マジで仕事がバタバタしてて、相手してやれなくてゴメン」


「いえ、いいんです」


たくさん言いたいコトはあるけど、その埋め合わせに私をデートに誘ってくれた。

少なからず、私の存在を捺さんは忘れてない。
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