《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「俺と同じ土俵に立ってから、モノを言え!」


「・・・」
俺は語気を強め、烈を睨み据える。
何不自由なく暮らし、親父と俺の庇護で生きる烈に大きな顔はして欲しくない。


「くっ」
苦し紛れに烈は舌打ちして、部屋を出て行った。



「くそっ」
俺も舌打ちして、ソファーに座り込む。



俺と烈の間に立っていた留奈はフクザツな表情を浮かべて、立ち尽くす。



「お前も座れ…留奈」



「え、あ…はい」


抑揚の無い声で返事した留奈は俺の前に座り込んだ。
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