《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
死んだ爺ちゃんは設楽に会社を任せたくて、ヤツを入社させた。



営業部に所属し、営業成績は常にトップの凄腕の社員だったらしい。



しかし、愛人の子供に会社を任せるのは親族たちが猛反対。



設楽もそれを望まなかった。



ヤツは秘書となり…影から会長である親父を支え、今に至る。



そして、哲に代わって俺の秘書になる・・・



俺の隣で黙って、設楽を酒を飲む。


「設楽…お前…社長の椅子に座りたいと一度も思わなかったのか?」



多分、コイツは俺よりも仕事が出来る…


「はい…俺は秘書でいいですよ」



涼しげな微笑を静に湛え、箸でマグロの刺身を摘まむ。


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