《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
徳川君を社長室に通した。


留奈と烈とは同じ歳の少年。


背丈は俺と同じぐらい、顔も父親似の美形。
栗色の髪を無造作に整え、ジーンズに白のプリントTシャツ、その上に薄地の黒いベストをオシャレに羽織っていた。



「…父さんから悪魔だって聞いたから…怖いイメージあったけど、全然違いますね」



「…俺に何の用だ?」


「自己紹介遅れました…」



「自己紹介はいい…留奈からお前のコトは聞いている」
俺は早く、話を終らせたいから彼の自己紹介は遮った。



「…俺…留奈にあなたのコトで相談に乗ってて…留奈はあなたの心が見えないと言ってます」


俺の心が見えない??


どういうコトか?俺にはさっぱりわからない・・・
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