《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
私は心では腹だたしいけど、表情は愛想良く、微笑み…努力した。



「設楽…少し…留奈を休ませてやってくれ」



「承知しました」



捺さんには私の気疲れが見透かさせていた。



「私はまだ??」


「無理すんな…。俺も色々と込み入った仕事の話がしたい」


「わかりました・・・」


捺さんに背中を押されて、私は設楽さんと人の輪から外れた。



同じ間隔で丸テーブルが並び、出される料理はバイキング形式の立食パーティ。
テーブルのそばにはたくさんの輪が出来て、皆楽しそうに談笑していた。



私は壁際に立って、設楽さんがドリンクを持ってくるのを待つ。
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