《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
設楽さんが私の隣に立って私の夫の振りをする。



「離して下さい…」
低い声で威嚇するように言いながら、男性を睨みつける。


「……」
男は慌てて、私から身体を離れ、何も言わず退散。




「すいません・・・」


「…こんな席で…泥酔して女に抱きつくとは…マナーがなってない」


設楽さんは私にリンゴジュースの入ったグラスを渡す。


設楽さんのドリンクも私と同じリンゴジュース。



「設楽さんはお酒飲まないんですか?」


「運転手が酒を飲んでどうする?」


「あ…そうでした・・・すいません」






< 267 / 324 >

この作品をシェア

pagetop