わき役の私
私は、皆に注目されてるのと、朝倉君に考えもしなかった事を言われ、とっさに教室から出ようと、身体を動かす。
しかし、手が朝倉君に捕まれたままだったから、それも叶わず、引っ張られてまた戻される。
「こないだも昨日も逃げられたけど……
もう逃がさねーよ…」
そんな強気な言葉と目に、ドキッと胸が高まった。
「俺は……
入学した時から中山まひるが好きだ」
その声は教室中に響き、
朝倉君に集中してた皆、その言葉を耳にした。
…………え?
教室中が一気にざわつく。
私は、口をパクパクさせながら朝倉君を見ていた。
今にでも泡を吹き出して倒れそうだ。
因みに私の隣の西田君も、顔を真っ赤にして口をパクパクさせていた…らしい。(美砂談)