わき役の私
教室から出る時、チラッと2人を見れば、
西田君にニコニコ話し掛ける美砂と、
緊張した顔で美砂を見る西田君。
私には物語の主役なんてなれない。
物語の主役は可愛い子がぴったりだもの。
でも、脇役ならなれるから、私は私の役割をちゃんとわきまえないとね!
本当はそんな自分を寂しく思ったけど、
今まで生きてきて、寂しがったって仕方がない事を痛感した。
自分の人生は思い通りにならないから、
なら、期待しないで脇役をやっていた方がずっと傷付かない。