年下のカノジョ~あの子は高校生~

20】迷う俺。悩む俺。

 駐車場での和やかなひと時を終えた。



 でも。

 実際、和やかだったのは表面だけ。


 俺の心は由美奈ちゃんの笑顔を見ると嬉しいはずなのに、それと同じ位切なくなる。





「はぁ」
 天を仰ぎながら、ため息が出た。

 由美奈ちゃんはもういない。

 着替えるために、俺より一足早く更衣室に向かった。






「どうしたらいいのか、分からなくなってきたよ・・・・・・」



 彼女への想いを忘れることは出来ない。

 後には戻れない。



 けど、先にも進めない。




 少しずつ仲が深まれば・・・・・・と思って、これまで目立った行動も起こさずにきたけれど。


 果たしてそれでよかったのだろうか。





「あ~あ」

 空に向かって、もう一度ため息をついた。




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