年下のカノジョ~あの子は高校生~
39】『彼氏』と『彼女』
―――由美奈ちゃんも俺の事が好きだなんて・・・・・・。


 信じられない。 

 なんだか夢を見ているようだ。

 

―――夢じゃない、よな?



 由美奈ちゃんに向かって、そっと手を伸ばす。

 俺はゆっくりと腕に力を込めて、彼女を抱き寄せた。



 大人しく俺の胸に納まる由美奈ちゃん。


 しっかりとした感触。

 ほんのり温かい体温。



―――夢じゃないんだ。



 抱きしめても消えたりしない。



 確かに伝わる彼女の体温が『これは現実だ』と教えてくれる。

 
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