年下のカノジョ~あの子は高校生~
―――何だ、何だ?
   今日の由美奈ちゃんは?

 こんなふうに絡んでくる彼女は初めてだ。



「まぁ、ね。
 店長は素晴らしい人だと思うけどさ・・・・・・」



 由美奈ちゃんはずっと下を向いている状態。

 更に今日は下ろしている髪が邪魔をして、彼女の表情が見えない。


 でも。

 頑なに握られている彼女と手と、小刻みに震える肩が何かを訴えてくる。


――一体どうしたんだろう。



「・・・・・・由美奈ちゃん?」

 腕を伸ばす。


 震えている彼女を抱きしめてあげようと思った矢先。





「こんな私じゃ、三山さんとはつりあわないですよね・・・・・・」


 爆弾発言とも思えるつぶやきを漏らした。

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