年下のカノジョ~あの子は高校生~

7】ばったり柏木さんに会う

 新年明けて2日。


 俺は実家に戻っていた。

 毎年恒例の新年顔合わせである。



 公介叔父さんと、玲子叔母さんはもちろん。

 親父と年子の弟である英太叔父さん、カスミ叔母さんに中学生と小学生の女の子2人。


 俺の両親に、5歳年上の俺の兄貴、里香義姉さん。


 それに俺の甥にあたる三つ子の男の子。

 来年から幼稚園に通うらしい。
 


 そして俺、と言う結構にぎやかな場になっている。




 母さんと義姉さんの力作である5段重ねのおせちをみんなで囲む。
 

 その他にも、刺身やら、漬物やら、イカの燻製やら、チーズの盛り合わせやら。

 つまみになりそうな料理が所狭しとテーブルの上に並んでいる。


 さすが、酒飲み一族の三山家だ。

 抜かりはない。
 


 挨拶もそこそこに、酒が飲める大人たちは目の前に並ぶ色とりどりの料理を肴に、既に酔っ払いモード。
  



 そんな酒の席の話題に上るのは、ここ数年決まって俺の結婚について。


「で、正和君。
 どうなんだい?」
 英太叔父さんがまず話を振るのがお決まり。


 髪が少し薄くなった頭は、ほんのりピンク色。

 鼻の頭は真っ赤で、なんだかピエロみたいだ。


「どうって・・・・・・?」
 わざととぼける俺。

 しかし、
「そんなの、お前の結婚についてに決まってんだろ?!」
 と、すかさず親父が突っ込む。

「あ、ああ。
 うん」
 俺はどうにかして話題をそらそうと思案するが、毎年うまく行かない




 これもお決まりのパターンだ。

 しくしく。



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