年下のカノジョ~あの子は高校生~
52】波乱含みのデート(3)
≪SIDE:由美奈ちゃん≫


「結構時間かかっちゃった。
 正和さん、怒ってないかなぁ」



 あわてて化粧室から出ると、女の人達に話しかけられている彼の姿が。


「あれ?
 どうしたんだろう」


―――カメラのシャッターでも押して欲しいのかな?



 そんなふうに思っていたら、突然その2人が振り向いて私を見た。



―――何?

 視線の鋭さに体が固まる。



 その場に立ちすくんでいると、2人がこっちにやって来て。

 すれ違いざまにささやく。



「これがあの人の彼女?
 子供じゃない」

「ぜんぜんつり合ってないわ」



 そして足早に化粧室の中へと消えて行った。

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