年下のカノジョ~あの子は高校生~
「何で・・・・・・?」

 悲しみではなく、悔しさのあまり田辺の目から涙がこぼれる。



―――あの子より、年の近い私のほうが、彼のことを分かってあげられるはずだわ。


 爪が食い込むほど、こぶしを握る。






―――あんな子供に何が出来るっていうのっ?!



 本来ならば三山に向かうはずの怒りの矛先が、由美奈に向かいだす。






「間違ってる。
 絶対に間違ってる。
 三山さんの隣りに相応しいのは、この私だわ・・・・・・」
 


 今はもう見えなくなった車に向かってつぶやいた。


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