年下のカノジョ~あの子は高校生~
 だけど・・・・・・・。

 心の奥底にはトゲも、ガラスの破片も残ったまま。



―――正直、田辺さんが怖い。



 そのまま、しばらくは顔が上げられなかった。








「柏木さん?」
 変に思った店長が呼ぶ。
 

 私はあわてて姿勢を戻した。

「あ、あの。
 私、着替えてきます」


 再び2人に頭を下げて、事務所を出た。





 いつもよりだいぶ早めに出勤したから、更衣室には誰もいない。


 
 私は壁に張られているシフト表に近づく。






< 531 / 718 >

この作品をシェア

pagetop