年下のカノジョ~あの子は高校生~
 なだめるように、彼女の頬をなでた。

「ああ、2人を責めないで。
 俺が“話してくれないと、店を辞めてやる”って脅したんだ。
 だから、店長と山岸さんは悪くない」


「・・・・・・はい」
 なんだかバツが悪そうにして、目を伏せる由美奈ちゃん。



 俺は頬をなでていた手をあご先に移動させ、俯いていた彼女の顔を上げさせる。


 強制的に俺と視線を合わせる事になった由美奈ちゃん。

 不安そうに俺の目を覗きこんでいる。



「俺に黙っていたからと言って、それをとがめるつもりはないよ。
 むしろ、感謝したいんだから」

 そう言うと、由美奈ちゃんの瞳から、不安の色が消えた。




 本当にこの“彼女”は、俺よりも11才下とは思えないほど、気を回してくるものだ。
 

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