年下のカノジョ~あの子は高校生~

(4)彼女卒業:2 ~HAPPY SWEET END~

 やや間が空いて、正和さんは

「・・・・・・ほあ?」
 と、変な声を出した。


 
「由美奈ちゃん。
 別れるって、何?」


 ゆっくりと顔を上げてみれば、彼は切れ長の瞳をぱちくりとさせていた。



―――こんなに重大なことを言っておいて、なんでのん気な顔してるの!?

 
「“何?”じゃないです!!
 正和さん、言ったじゃないですか!
“俺の彼女をやめにしないか”って!!」

 再び彼の胸に顔を寄せて、泣きじゃくった。




「あのぉ、由美奈ちゃん?」

 申し訳なさそうな声で、私を呼ぶ。




「何ですか?!」
 きっ、と彼を睨んだ。



―――そんな声を出したって、別れてあげないんだから!!
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