恋衣〜あなたとずっと一緒に居たくて〜
「 うん?
オレおかしいか?
なんかねぇ、彼女が年下ならさ、
まだ結婚とか考えないよな?と思ってさ。 」


「 オレは許されるなら、今すぐにでも結婚したいけどね。
でもオレが大学にいる間はムリだな。
卒業して社会に出て養っていかれるようにならなきゃな。 」


「 卒業して社会にでないとなぁ。
養っていかれるようにならなきゃな。」


栄司は、
オレの言った言葉を噛み締めるような繰り返した。


「 若葉ちゃん結婚したいって? 」


栄司は大きく頷いた。


「 それで、
栄司はどうしたいんだよ。 」


栄司は頭を抱えるようにして
ゆっくりと語り出した。


「 オレ、若葉と結婚したくないってわけじゃないんだ。
だけど、結婚ってなんか違うっていうか。
うーん、なんだろう。
若葉とはずっと一緒にいたい!
それが結婚なのか、わからなくなっているんだ。 」


オレは黙って聞いていた。


「 若葉を大好きなんだけどなぁ。
誰にも渡したくないんだけどなぁ。
やっぱり二人で生活していくとなるとなぁ…。 」


「 栄司、
若葉ちゃんに仕事をしてからって
しっかり説明したら
わかってくれるんじゃないの? 」


栄司はオレの言葉に頷いた。
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