☆一番星☆
「あのね、ママの一番はね、パパなんだ」


「しってるよ!パパの1ばんもママなんでしょ?」




あたしが言った言葉に対して、すぐに返してきた蒼太のその一言に、涙が出そうになる。




「そうだね。……パパはお空の中で一番光ってる星……ママの一番星なんだ。パパは一番だけど、……お空にいるんだよね。ママの横にはいない。これからも、ママの横に来ることはないの」


「ずっとよこにこないの?」


「ずっとおそらなの?」




二人はあたしに疑問をぶつけてくる。




「うん、パパはこれからもずーっとお空で輝いてるんだよ」




蒼太と優華は、泣きそうなのを我慢してる。


それを見て、あたしまで泣きそうになった。




「ママね、これからは舜兄ちゃんと横に並びたいなって思ってるの」


「しゅんにいちゃんと?」
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