☆一番星☆
『お互いのこと何も知らなかったら、何も始まらないでしょ?だから、とりあえずお互いを知ることから始めたいんです』


あたしも、舜のことを、知りたいって思った。




『俺、結構絢華さんのことを見てますからね』


真っ直ぐな視線にドキッとした。




『凄く一途なんですね。俺もそんなふうに絢華さんから想われてみたいです』


12才からずっと優太しか見てこなかったと言った時に、舜にこう言われて“この人といたら、これからも優太のことを想っててもいいんだ”って心が軽くなった。




『俺、もし絢華さんに振り向いてもらえるなら、子供達のことも一緒に受けとめます』


舜になら甘えられるかも……と思った。
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