☆一番星☆
目を開けて、優太が眠っているお墓を見つめるけれど……応えは返ってこない。


ジッと見つめてると……


やっぱり涙が出てきた。




なんとか言ってよ、優太っ……




隣で子供達がキャッキャッと遊び始めたら、二人がいた場所に舜がやってきて……手を合わせた。


舜の顔を盗み見ると、凄く真剣な顔をして手を合わせていた。


そんな舜の姿を見ていると、また愛しくなった。




あたし……


日に日に舜のことが好きになっていく。


確実に昨日より今日の方が好き。


だから……


今日より明日の方が好きになってるんだろうな。




お参りが終わったのか、あたしの視線に気付いたのか、目を開けた舜はそのままあたしへと視線を向けた。
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