☆一番星☆
いつの間にか隼人さんも隣にいて……、黙ってあたしの話に耳を傾けていた。




「“絢華、愛してるよ”って……“絢華、幸せになれ”って……優太からの想いをいっぱいプレゼントされたんです。明け方の四時に目が覚めて、それから寝れなくなっちゃって」


「そっか。……じゃあ、幸せの涙だったんだな?」




幸せの涙……


そうかもしれない。




「優太を思い出して泣くことはあるだろうけど、もう大丈夫です。何となくそう思います」




頬が、また涙で濡れてしまった。




「今日は絢華ちゃんには、裏方に回ってもらうよ」


「はい、そうさせてください」
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