☆一番星☆
ピロロン…


えっ?何の音?


舜の方を見ると……


携帯をこっちに向けていて……




「何してるの?」


「絢華の写メゲット」


「え!?ヤダッ、消してよっ!」


「何で?俺さ、絢華が蒼太と優華を見てる時の、やさしい表情が好きなんだよな。俺には絶対見せない表情。……妬けるな、やっぱり」


「……」




好きと言われて嫌な気はしない。


ていうか、舜に言われると、素直に嬉しい。




「絢華、顔赤いぞ」


「もーっ!舜のバカッ!」




恥ずかしさから、つい『バカ』と言ってしまった。


蒼太と優華の横に並んで、一緒に魚を見ていると……


もうすぐイルカショーが始まるというアナウンスが流れてきた。


会場へ行くと、結構席がうまっていたけれど、なんとか座ることができた。


イルカがジャンプしたり、泳いだりしてるのを見て、蒼太も優華も大はしゃぎ。


そんな姿をいっぱいデジカメにおさめた。
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