☆一番星☆
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午前のうちにお墓参りへ行き、帰りにケーキを買ってきた。


優太の遺影の前にケーキを備え、その横に蒼太と優華が“パパにプレゼント”と言って、自分で描いた優太の似顔絵を置いた。




「ねぇママ、パパはなんさい?」


「パパはお星様だから、ずっと22才なんだよ」


「えー、ずっと?」


「うん、ずっとだよ」


「じゃあなんでおめでとうなの?」


「蒼太、お誕生日ってね、おめでとうだけじゃないのよ。生まれてきてくれて『ありがとう』の日でもあるの」


「ありがとう?」




蒼太も優華も不思議そうな顔をしてる。




「蒼太も優華も、パパがいなかったら生まれてこなかったんだよ。パパがいたから、ママも蒼太と優華に会えた」


「パパとママがけっこんしたから、ボクとゆうかがうまれたの?」


「うん、そうだよ。だから、パパはお星様になって、ずっと22才だけど、ありがとうは言わなきゃね」


「「うん!」」




そして二人は優太に向かって




「パパありがとう!」




と言った。


そんな姿に、また笑みがこぼれた。
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