☆一番星☆
「ちょっと絢華、“秘密”って意味深な感じがするんだけど。舜くん、誤解しちゃうよ?」


「え、誤解しちゃった?」


「……」


「違うよ?蓮くんに前に進むきっかけをもらったから」


「きっかけ?」


「うん、優太のことで」


「そっか」




あの時蓮くんが、優太のことはずっと想い続けてもいいって……泣き続けてもいいって……、そう言ってくれたから、凄く気持ちが楽になったんだ。


だから、舜と向かい合うことができた。




「舜、バスケしねぇ?」




突然蓮くんがそう言い出した。




「バスケ?いいよ。絢華はどうする?」




どうしようかな。




「絢華、行ってきなよ?あたしが二人の相手してるからさ」


「でもあたしが行ったら、邪魔になんない?」


「俺、そんな趣味ねぇけど」


「俺も」
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