☆一番星☆
「ダメ、だよ、そんなの。今の感情に流されてるだけだって」


「俺さ、ほんとは、もし自分の子ができても、蒼太も優華も同じだけ愛せるって自信ある。だって絢華の子なんだぞ?可愛くねぇわけねぇじゃん。でも絢華が不安になるなら、俺の子はいらねぇから」



胸が、きゅんってなった。


そんなことを言わせたかったわけじゃなかったけれど……


でも舜の愛をいっぱい感じて、やっぱり心があったかくなった。



「舜、ごめんね。でも、そんなことを考えなくていいから。舜と結婚したら、ちゃんと舜の子も生むから」


「あ、やか?……それって」


「うん」


「マジ?OKってこと?」


「うん」


「ヤッター!」



舜は両手のこぶしを天にかざして、子供みたいに喜んでる。


これで良かったのかな。


良かったんだよね。
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