☆一番星☆
毎年断っていたのは、優太だけがいないという現実を見たくなかったのと、ただ泣いて過ごしそうな気がしていたから。


でも今なら、泣くかもしれないけれど、その場で辛い気持ちにはならない気がする。



「行こうかな」


「マジ?だったら、居酒屋はマズイな。いつもは男ばっかだからさ。絢華ちゃんが来るってことは、子供達も一緒だろ?」


「うん」


「俺もついてく」



と言ったのは、舜。



「えっ」


「だって男ばっかなんだろ?」


「大丈夫だって、俺もいるし」


「兄貴が1番心配なんだよ」


「……」
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