☆一番星☆
「舜とはずっと一緒にいたいって思ってるし、舜の子を産みたいと思ったのもほんと。……でも“結婚”って言葉を聞くと、変に身構えちゃって」



優太にされた時とは違う。


あの時のあたしはほんとに優太だけで……


優太との人生しか考えられなかったから。


でも今は違う。


舜のことは好きだけど……


あたしには蒼太と優華もいる。


ただ自分の感情だけで、物事を決めるわけにはいかない。



「わかった。今度は、絢華がこんなふうに揺れねぇようなプロポーズしてやる」


「ふふ、楽しみにしてる」



そしてまたぎゅっと抱き締めてから、……キスをした。
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