☆一番星☆
広げて見てみると、やっぱりこのユニフォームを着ていた頃の優太を思い出して、涙が出てきた。



「懐かしいな」



優太が高校を卒業して八年も経つのに、こうやってユニフォームが存在していたことが凄い。


優太は大学へは進まず、高校でバスケまで卒業させたから、未練を残さないようにと、このユニフォームを学校に置いてきたらしい。


でもチームの監督が綺麗に保管してあったらしく……


優太が亡くなった時に、監督がこのユニフォームをあたしに渡すようにと、太一さんに託したらしいんだけど……


あの時のあたしは……


確かにひどく泣き崩れていた。


人と話せる状態じゃなかった。


だから、あたしがこうやって前へ進めるようになるまで、今度は太一さんが大切に保管していてくれたんだ。


幸せだな。


あたしも、優太も……


こんなに素敵な仲間達に思われて……
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