☆一番星☆
「絢華さん?」




突然、名前を呼ばれて体がビクッと反応する。


声の方を振り返ると……




「あれ、佐伯くん」


「やっぱり絢華さんだ!」


「偶然だね」


「はい!さっきまで、そこでバスケしてたんですよ」




佐伯くんが、少し先にあるバスケのゴールを指差しながら言う。


バスケ……


優太との思い出が詰まったものだから、その言葉には人一倍反応してしまう。




「佐伯くんってバスケやってるんだ?」


「はい」


「あたしも中学、高校とバスケやってたんだよ」


「そうなんですか?共通点があって嬉しいです。つか、俺のこと“舜”でいいですよ」




共通点か……


あたしも優太と同じバスケをやれていたこと、凄く嬉しかったもんな。
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