☆一番星☆
「今日は公園で砂遊びはできないから、お部屋で積み木のお城を作ろっか?」


「「うん!」」




蒼太は覚えていないだろうけど、優太が生きていた頃、休みの日はいつも二人で、砂のお城を作って遊んでいた。


雨の日は積み木でお城づくり。


何をやっていても、優太がいた頃の行動を追い掛けてしまう。




蒼太はまだ一才二ヵ月だったから、優太のことを覚えてるわけもなくて……


優華は全然知らないし……


パパなのに、二人は写真とビデオの中の優太しか知らない。


それが、凄く悲しい。




蒼太に


“いつも一緒にお風呂に入ってたのに。……あんなに遊んでもらってたのに。……何で覚えてないの?”


って、つい言いそうになる。


そんなことを言っても、しょうがないのにね。
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