いっしょに☆鬼退治に行きませんか?
「何よこれ!?」

本は真っ白な紙のまま。

そして、最後の1ページ…


“これは、貴方だけが作る物語”


そこには、そう書かれていた。
これだけ?と思いながら、もう一度ページをめくる。だが、やはり何も書かれてはいない。
それどころか、最後のページに書かれていた言葉すら見当たらなかった。

「あれ?どうなってるの。たしか、このページに書かれていたはずなのに…」

不思議に思いながらも、少し気味が悪くなった私は本を閉じ元に戻そうとした。

──刹那、左手にチクッとした強い痛みを感じ、まるで電気が走ったように手が痺れ、本をそのまま床に落としてしまった。

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