今までの自分にサヨナラを


―――――――
――――

私が小学四年生の時だった。


喘息をもっていた私は、夜急に発作があらわれた。


苦しくて苦しくて、いくら息を吸っても無意味で、まるで肺が壊れたみたい。


いつもは風邪からくるものだったのに、こんな発作は初めてだった。


うまく酸素が取り込めなくて頭は朦朧として、とにかく苦しい。


そんな私に、親は慌てて掛り付け病院の救急へ。


でも、処置の順番を待っているうちに時間は刻々とすぎ、やっと朝方に入院となった。



< 76 / 326 >

この作品をシェア

pagetop