悪魔契約~10days~【完】
ステンドガラスから見える、月は後少しで、真上に到達する。
私は、言葉で気持ちを表現出来ず、思わずラファに抱き着く。
「ラファが・・・いなくなるなんて・・嫌だよっ・・ヒック・・お願い・・傍に居て・・・この前のことは謝るから・・お願いだから・・・お願い・・だから・・」
こんなことを言っても、ラファを困らせるだけ。
そんなこと、わかってる。
「ごめん・・・ごめん・・っ」
ラファはそう、涙を流しながら私を強く抱きしめ返した。