オレ、トーフ。【短】
トーヤを心の中で嘲笑っていた数分後、オレはリビングのドアをじっと見つめていた。


何故だ……


どうしてこうなったんだ……


オレの作戦は完璧だったはずなのに、何故かリビングに一人ぼっちのオレ…。


正に、“ちーん……”って表現がピッタリな状況だ…。


目の前にあるボールを前足でチョンチョンと突(ツツ)き、ふて腐れるように耳を垂らした。


こんな物に釣られてしまった事が情けなくて、悔しさが込み上げて来る。


コロコロと転がったボールをジトッと睨んで、オレはさっきの出来事を思い出した――…。


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