ヘタレ王子とヤンキー姫
ドキドキパニック!?ようこそ、心霊旅館へ
said HARUKI

樺音たちと遊んでると、遠くの方で男の子が浮かんでいた。

危ないなぁ〜。

親はどこだろう?

「君危ないよ。」

「大丈夫。」

「流されたらいけないし、一緒に戻ろう。」

「戻れないの…。」

「どうして?」

「だってね…」








「…き…るき!!」

あれっ?なんでみんな僕を覗き混んでるんだろう?

わっ!

樺音に抱き締められた。

「よかった…。」

何がよかったんだろう?

「春樹ずっと遠くの方で、意識をなくして浮かんでたんだよ。樺音がすぐに気づいて、助けにいったからよかったけど。」

えっ…?

「あっそうだ!男の子は?」

「男の子?俺が見たときはお前一人だったぞ?」

みんな怪訝な顔で僕を見る。

「炎天下のなかで長時間遊んで疲れたんだろ。早めに戻って休もう。」

おかしいな…。

結局僕らは、早めに部屋へ戻ることにした。
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