-キミの声が聞きたくて-

「嘘だろ……」
俺は目の前にあるモノをみて呟く。

「嘘じゃあねぇなっ」
落ち込む俺とは打って変わってハイテンションな直人。


そう、
目の前にあるのはクラス割表。

“2-1”
そう書かれた表の中には、
“坂井陸翔”
“水野直人”
の2つの名前がハッキリと書かれている。

「また同じクラスになっちまったなー」

笑顔で俺を見る直人。
「はは……ははは」

「ちょ、喜べよー!!」
俺の反応を見て慌てる直人。


ウケる。
本当は嬉しいよ、俺。
直人と同じクラスで安心してる。

ま、本人には黙っとくかな(笑)


「なぁ陸翔ぉー!!」
横でぐずる直人。

「はいはい。さ、教室行こうぜ」
俺がそう促すと、

「おぅ!!」
元気よく返事をする直人。


見てて飽きないなぁ。




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